ニラ播種後のトンネル化【2019年度】

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3月6日の播種後、2週間強の太陽シートべたがけ・朝換気・かん水を行ってきましたが、3月22日時点で、60%~70%発芽してきましたので、伸長した葉が太陽シートに触れないようにトンネル被覆に切り替えました。

 

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3月6日に播種した種が、無事に発芽して2~3cm伸びてきました。このまま太陽シートをべたがけしていると葉の生育に悪いため、トンネル化します。また、このタイミングでこれまで土の上に置いていたセルトレイの下に「ネトマールⅡ 長尺」(日本甜菜製糖株式会社)を敷きます。(ネトマール=根止まーる?)

ネトマールII

  • ネトマールは安全な既知の化合物をベースにした根止用育苗下敷紙です。
  • 植物の根の先端がネトマールに触れると、根の伸長を抑制し側根の発根が促されます。そのため細根の多い充実した根を持つことができ、移植後の活着が促進されます。
  • ペーパーポットやチェーンポットの下敷紙として使用すると、ポットの底での根絡みを抑制し、移植作業の効率化に繋がります。
  • ネトマールは使い捨てですので、根止め効果は1回限りです。

引用:日本甜菜製糖株式会社 紙筒事業部 Webサイト より 

セルトレイの底から苗の根が貫通していると定植時に根が切れてしまうため、セルトレイの下にネトマールを敷くことにより根絡みを抑制し、定植時の作業を効率化します。また、根の伸長を抑制するため、側根の発根が促進され、定植後の根張りが良くなるようです。

 

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これから気温もあがり、雑草も増えてくるため、ネトマールの下に防草シートも敷いて雑草を抑制します。

 

nira_tunnel_2019_1今後は、極力ニラの生育適温である20℃~25℃(最高30℃、最低5℃)に保つよう、日中はトンネル被覆を外し、天気によってはハウスの巻き上げも調節します。また、夜間はまだ寒いのでトンネル被覆を行います。

かん水は基本的に毎朝行います。夕方、培土やネトマールが乾いているようであれば再度かん水し、乾燥しないように留意します。ただし、蒸し込みもニラの生育に悪影響を及ぼすため、夕方かん水した場合は、1時間程度置いた後でトンネル被覆します。

 

おまけ(発芽率の良いシート/悪いシート)

同じ日に播種しても、シートによってこれだけ差が出ています(3月21日時点)。かん水の量や日当たり・温度に依存していると思われます。この後の定植にも影響が出るため、極力均等に発芽するよう、シートを回転したり、場所を入れ替えるのが良いようです。

nira_tunnel_2019_4発芽率の良いシート

nira_tunnel_2019_5発芽率の悪いシート